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HSP 気質なんだけど、仕事し辛いし周りからも仕事できないって思われてそう・・。どうしたらいいのかな?
精神科や福祉の現場では、繊細な心や感覚を持つ方が多くいます。
「どうして自分はこんなに仕事ができないんだろう」
「気になることが多くて仕事が進まない」
こんな悩みを持って、なんとか仕事をこなそうとするうちに、だんだんと心が弱ってしまうことも少なくありません。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- HSPの特徴
- 仕事ができない原因
- 仕事ができない時の具体的な対処法
- HSPに向いてる仕事内容
HSP気質の方は仕事ができないのではなく、むしろその優れた共感性や勤勉性から能力が高いことが多々あります。
「仕事ができない」原因や対処法を知ることで、自分の特性を活かした働き方を考えましょう。
- 精神保健福祉士
- 勤務実績:就労移行・就労継続B型・児童発達支援・放デイ
- 現在:精神科クリニックにて相談業務に従事
- 30代。メディカルアロマを勉強中
私自身もHSP 気質があって「仕事に支障がでるなぁ」と感じることがあるよ。そんな時に自分で出来ることや、支援の現場で効果的な対処法を紹介するね!
HSPの特徴
代表的なHSPの特徴には、以下のようなものがあります。
- 物事を深くまで考える
- 共感しやすい
- 疲れやすい
- 環境の刺激・変化に弱い
- 自己肯定感が低い
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、感覚や感情が敏感(繊細)で、物事を深く考える人のことを指します。
全人口の15〜20%にみられる生まれ持った特性で、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン氏が提唱した概念です。
共感力・洞察力・情報処理に優れている反面、自他の感情や環境刺激に過剰に反応してしまうことがあります。
生まれ持った特性で人間以外の動物にもみられるよ。病気ではなくて、個々の性格のようなものだね。
些細な仕草や反応から相手の気持ちを汲みとるよ。良い面もあるけど気にしすぎて疲れちゃう。
参考:The Highly Sensitive Person(日本語版サイト)
仕事ができない3つの原因と対処法
HSPによくある仕事ができない3つの原因と、その対処法を紹介します。
1.ミスをしないように深く考え過ぎる
「ミスをするのが怖くて何度も確認してしまう」
「細かい部分が気になって作業が進まない」
物事を深く追求する力や真面目で責任感があることは本来長所。
ただし、行き過ぎると仕事の効率を悪くしてしまいます。
解決案① 確認項目をリストアップし、スマホや手帳にメモをして集中して「一度だけ」と決めて確認をする。
解決案② 上司や同僚に苦手な部分の最終確認を手伝ってもらう。自分だけでは不安なことは人に頼ることが大切。
「ミスをすると何が怖いのか?」をハッキリさせてその部分を理解or解決することも有効だよ。
解決案① 深入りしすぎないように作業の趣旨を考え、分からなければ聞く。
(例:この作業は、少し粗があっても修正がきく。完璧な丁寧さよりもスピードを重視)
解決案② 作業中はメモをとっておく。後から振り返り、やはり必要だと思えば上司や同僚に相談する。
職場や内容によって優先することは変わるよ。自分で考えて分からなければ溜め込まず相談を!
2.人間関係が気になって業務に集中していない
「あの人機嫌悪そう。私のさっきの対応が悪かったのかも・・」
「仲のいい同僚2人が喧嘩してるみたい。気まずくて仕事に集中できない」
共感力が高く繊細な感覚を持つ人は、相手の感情の機微に敏感に反応してしまいます。
人間関係の影響で業務に集中できず、仕事を進めるのが遅くなってしまうことがあります。
解決案① 「あの人の問題は私の問題ではない」と感情を切り離す。自分はいつも通りに行動する。
解決案② 聞ける相手であれば「怒ってる?何かしてたらごめん」と率直に意見を聞く。
自分と相手をきちんと切り離して、相手の課題を引き受けないことが大切!
解決案① 状況を理解し見守ることが大切。相手の課題を引き受けず、自分のできることに集中する。
解決案② 自身の手に負えなそうなら周囲へ相談を。大きな問題だと思ってたことがそうでもないことも。
時間が解決することも多いよ。しんどくなったら人に相談して負担を抱え込まないでね。
3.働く環境が適していない
「関わる人や働く場所が変わりやすくてしんどい」
「ライトの光、物音、人の声など環境の刺激が多く集中できない」
HSPの人の中には繊細な五感を持ち、普通の人にはなんて事のない音・光・物の動きなどでも、敏感に反応してしまう人もいます。
多くの情報を処理しなければいけない環境下では、業務遂行に影響が出てしまいます。
解決案① 会社の人にきちんと自分の特性を伝え、働く環境に配慮してもらう。
解決案② 働き方を見直す。(例:転職・在宅ワーク)
今の場所で働き続けたいなら、事情を伝えて配慮してもらうことが重要。将来的な負担が全然変わってくるよ!
向いている仕事・向いていない仕事
向いてる
仕事例
- セラピスト・マッサージ師
- カウンセラー
- 介護士・福祉士
- ドッグトレーナー
- 経理・一般事務
- Webライター・デザイナー
- 農業・花屋
- 図書館司書
- 警備員
向いてない
仕事例
- 営業(飛び込みアポ)
- 不動産仲介(体育会系)
- 窓口対応(対人刺激が多い)
- 保険関係(ノルマの圧)
- 商社(スピードが速い)
- コールセンター(対人刺激が多い)
- 医療関係(ミスが許されない)
- 工場関係(臭いなどの刺激が強い場所)
⚪︎HSPに向いている仕事のポイント
HSPの人は、以下の特徴がある職場だと働きやすい傾向にあります。
- 一対一でじっくり関われる
- 仕事のスピードが速くない
- 動物・植物など対人以外
- 穏やかな人が集まりやすい
- 一人で働ける
働く内容も大事だけど、誰とどんな環境で働くかの方が影響が大きいかも!
×HSPに向いてない仕事のポイント
HSPの傾向があると、以下の特徴がある仕事は働きにくいかもしれません。
- 不規則な仕事内容
- 対人刺激が多い
- ノルマが多い
- 仕事のスピードが速い
- ミスが許されない
- 感覚刺激が強い
人によるけど、HSPの人は物事の刺激を抑え気味にした方が働きやすいことが多いよ。
まとめ:×「仕事ができない」⚪︎「自分の働き方に合っていない」
- 職場で自分の性格や特性に合う対処法を試す
- 上司に業務内容・環境の配慮をお願いする
- 解決できなければ転職を考える
HSPの気質を持っていると、「どうして自分はこんなに仕事ができないんだろう」と自己嫌悪してしまうことがよくあります。
大切なのは「仕事ができない」のではなく「自分に合った働き方をしていない」と考えること。
自分の性格や特性を理解して対処法を試していき、解決しなければ働く場所や環境を変えましょう。
相手のことを優先してしまいがちなHSPさんこそ、自分のことを1番に考えて動くくらいでバランスが取れるようになります。