【体験談】ストレスで「就労支援員を辞めたい」必要な準備とタイミングを解説

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就労支援員もう無理・・。何年頑張れば転職に有利?次の職場でもまた働ける?

福祉は求人募集が豊富にあるよ。資格取得や管理職を目指すなら年数は重要になってくるよ。

「就労支援員もう無理かも」となった時に知っておきたいのが「次に就く仕事のこと」。

辞める時の心構えや、やっておいた方がいいことを就労支援経験者ならではの視点で紹介します。

就労支援員は職場によって仕事内容も雰囲気も大きく違うため、自分の希望する働き方を探る作業が必要になります。

迷った時は同時にチャンスにもなるため、自分自身の経験を実りの多いものにするためにもしっかりと考えていきましょう。

この記事を書いた人
  • 精神保健福祉士
  • 勤務実績:就労移行・就労継続B型・児童発達支援・放デイ
  • 現在:精神科クリニックにて相談業務に従事
  • 30代。メディカルアロマを勉強中

就労支援員はきつい仕事

就労支援員を辞めたくなる原因は以下の3つがよく言われているものです。

  • 仕事内容・労働時間が過酷
  • 給料が低い
  • 上司や同僚がやばい

仕事内容・労働時間が過酷

仕事内容の大枠は利用者支援・関係機関との連絡調整・事務作業です。

様々な問題・病気・障がいを持った利用者へ上手く対応するには、やはり経験やスキルが必要です。

利用者の生活そのものに大きな影響を与えることや、トラブルも一定数起きるため支援へのプレッシャーは大きくなります。

また利用者への支援が手厚い「責任感のある」事業所は、残業時間も長くなりがちです。

給料が低い

福祉業界は平均給料が少ない傾向にあり、就労支援員もその対象です。

給料よりも「やりがい」をとれる人が多く働いています。

上司や同僚がやばい

就労支援員は資格が必須でなく、人手不足なこともあって様々な価値観を持った人が集まっています。

各事業所独自の概念やルールも存在することから、一般社会人としての経験があると「やばい職場」と感じてしまうことも。

最初にお互いの価値観を擦り合わせることが必須です。

辞める前に試してほしいストレス発散方法

「当たり前」と思うものも、疲れているとできていないものも多くなります。

  • 趣味に没頭する
  • できるだけ身体を動かす
  • たくさん寝る
  • アロマの香りやマッサージを受ける
  • おいしいものやショッピングを楽しむ

趣味に没頭する

趣味があるのは生きていく上でかなりの強みになります。

好きなことに時間を使うと、仕事のことを忘れ、気持ちをリフレッシュさせることができます。

「これから趣味をつくりたい」という人は、趣味を探す精神的な余裕と物理的な時間が必要。

働き方に無理が生じている場合は考え直す時期が来ている可能性が高いです。

できるだけ身体を動かす

厚生労働省によると、身体活動は将来的な疾病予防だけでなく気分転換やストレス解消に繋がり、メンタルヘルスの不調を改善するのに有効だとしています。

ストレスが溜まると身体が硬直しがちになり、血流も悪くなりがちです。

軽い運動でもストレスを解消されるホルモンはしっかりと分泌されるため、ストレッチや散歩などできるものを取り入れて身体とこころのバランスを安定させましょう。

参考:厚生労働省 運動施策の推進・医療法人社団 平成医会 運動がメンタルヘルスに与える影響

たくさん寝る

健康的な生活をおくる要となる「睡眠」。

睡眠は身体の休息だけでなく、脳を休ませる働きもあることが周知されています。

眠い時は身体が休養を欲しているため、優先順位を上げて休みましょう

ただし昼夜逆転には注意が必要です。

アロマの香りやマッサージを受ける

「身体が凝っている」「眠りづらい」「イライラする」などの症状が出た場合、まずはリラックスできる方法を探します。

落ち着いた照明と自分好みの香りで安心できる環境を作ったり、マッサージを受けることで身体とこころのストレス発散に繋がります。

おいしいものやショッピングを楽しむ

食事やショッピングなども限度を決めておけば、ストレス発散が見込めます。

「頑張ったご褒美に欲しかった物を買う」「気になる場所へ行ってみる」

プライベートで自分の希望を叶えてあげることで、頑張る気力が生まれます。

心身に影響が出た時はしかるべき対応を

自分なりのストレス発散ではどうにもならず、辛い心身の症状が出てしまうこともあります。

まずは休むことが最優先となるので、有給を使ってしっかり仕事を休みましょう。

有給が足りなくなった場合、社会保険料を支払っていれば傷病休暇なども検討できます。

自身が加入している保険を確認しましょう。

参考:協会けんぽ「病気やケガで会社を休んだとき

就労支援員を辞めるベストなタイミング

法律上では、期間の定めのない雇用については2週間前までに退職の意思を伝えればOKとされています。(厚生労働省<解雇・退職について>民法627条)

ただし、業務のことを考えると1カ月~3か月前には退職の意思を示すのが無難です。

よく転職するなら「3年以上は務めた方がいい」と言われます。

確かに3年ほど勤めた経験があるなら、次の職場でもすぐ辞める心配はされにくいかもしれません。

ただ近年では、転職も当たり前な時代となってきており、辞めざる負えない正当な理由(キャリアチェンジや給料面など)をきちんと面接で説明できれば問題ないとされることも多いです。

また、社会福祉士や精神保健福祉士資格を目指す場合は実習免除、サービス管理責任者では実務経験要件に達しているかなど、実経験年数が評価される場合があります。

自分自身の今後の身の振り方を考えて、辞めるタイミングを見計らいましょう。

スムーズな仕事の辞め方

仕事を辞めるまでのざっくりとした流れは、以下のとおりです。

  • 会社を辞めるプラン検討(3カ月~半年前)
  • 上司に退職を申し出る(1カ月~3か月前)
  • 退職願・退職届の提出(2週間~1カ月前)
  • 引継ぎと有給消化(最終日~1カ月前)

①会社を辞めるプラン検討(3カ月~半年前)

まずは退職後に転職をするかどうかを決めます。

転職するのであれば、転職サイトで情報を収集して良い企業に内定をもらった段階で動きます。

転職しないのであれば、退職後は実家に戻る・アルバイトで凌ぐなど身の振り方を考えます。

②上司に退職を申し出る(1カ月~3か月前)

最初に1番お世話になっている直属の上司に退職の意思を伝えます。

その後は引き止められることもありますが、日時を明確に示してうやむやにならないようにしましょう。

③退職願・退職届の提出(2週間~1カ月前)

「退職願」は退職したい旨と希望日時を書きます。

退職が受理された後は「退職届」を提出します。

書式や提出先などは各会社の規定に従いましょう。

④引継ぎと有給消化(最終日~1カ月前)

担当する業務を後任者へ引継ぎます。

業務をリストアップすると分かりやすいです。

少しずつ会社の備品を返却しておいて、退職日が過ぎたら健康保険証も返却をします。

転職しない場合は、各都道府県のハローワーク・年金事務所等で失業保険・健康保険・年金・税金の手続きを忘れずに行いましょう。

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その場合は、郵送で退職届や名刺・会社の備品を返却します。

辞めるときの大切なポイント

  • ボーナスは気にせずもらう
  • 繁忙期は避ける

ボーナスは気にせずもらう

辞めるとなると「申し訳ない」という気持ちからボーナスをもらうのが悪いことかのように感じてしまうことがあります。

きちんと業務に従事していたなら、ボーナスを受け取るのは権利であり当然のことなので気にせず受け取りましょう。

今後の生活を支えるとても大切なお金になります。

繁忙期は避ける

やむを得ない事情があるとき以外は、繁忙期は避けての退職が無難です。

大きなイベントが終了したり、年度末など人事異動のタイミングなど区切りの良いタイミングにできるだけ合わせると◎

退職の理由は何が良い?

介護・病気・結婚・出戻り・留学・ステップアップなどの理由だと引き止められることは少ないです。

大きな嘘をつくことは自身にも負担になる可能性があるので注意。

ただしブラック企業などで話が通じない場合は、自分を守るために「嘘も方便」と割り切る切り替えも必要です。

就労支援員のステップアップ方法

給料や経験のステップアップを考えるために、まず就労支援員として働き続きけるか、新しい業種にチャレンジするかを決めます。

  • キャリアアップ・・・・同業界で今よりも好待遇な場所を探す
  • キャリアチェンジ・・・向いている仕事と自分のキャリアの目標を考える

キャリアアップ

同じ福祉の業界で働き続ける前提で、まずはとっておきたいのが社会福祉士もしくは精神保健福祉士です。

資格を取ることで資格手当や選考の際に優遇してもらえることも。

働き口としては社会福祉士の方が守備範囲が広くなっていますが、どちらも求人は常に出回っています。

先に興味のある方を取得、余裕があればもう片方を取る人も多くいます。

就労支援員が合わなかったなら、福祉分野で他の役職も試すのもありです。

キャリアチェンジ

福祉の業界がきついということであれば、他の可能性も探りましょう。

自分の得意なこと・やりたくないこと・性格を深く理解して、適している職業を知る良い機会となります。

「やっぱり福祉がいい」となった時には、戻るのは難しくないので大丈夫

職場を変えて感じたこと

私は精神保健福祉士の資格を活かし、就労移行支援・就労継続B型事業所→児童発達支援・放課後デイサービス→精神科クリニックの順で働いてきました。

福祉業界に10年近くいるわけですが、自分のライフスタイルに合わせて働き方を変えて職場を移っています。

同じ資格でも働く場所と役割によって仕事内容も随分変わってきます。

就労移行支援や児童発達支援の現場にいた時は、目が回るほど忙しくしていましたが、現在はデイケアで割と落ち着いた働き方をしています。

職場が変われば人・仕事内容・忙しさがずいぶんと変化するので、

  • 仕事内容が嫌→職種を変える
  • 仕事の環境(人・場所など)→同じ職種で職場を変える

を試してみるといいのかなと感じます。

まとめ:自分の気持ちに正直に進んでOK

就労支援員として働くことに限界を感じたら、そのまま自分の気持ちに正直に進んでOKです。

職場を変えてみるもよし、別の業界にいってみるもよし。

もし別の業界が合わなければ、戻りやすいのも福祉業界のメリットです。

ブラック企業は論外ですが、自分のできる限りの準備で職場に敬意を示すことですっきり円満に退職をしましょう。

自分のこころと身体を1番に誠実に進むことで、キャリアも人生経験も豊かになります。

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